2002年5月6日(月曜日)

ついに運命の日。俺は今日で死ぬのか生き続けなければならないのかが決まる。それは医学とかそういうのではなくて。まさに運命の日なのである。

朝食後(とはいうものの、既に10時を回っている)頭を洗ってくれるという話になった。俺はいつも通り車椅子に乗せられて、以前と同じ道を行く。風呂に到着したけども、鍵が開いてない。看護師が鍵を取りに行く間、道端で待機することになる。ぼーっと思考する間もなく看護師が帰ってくる。なんだかひどく詰まらなく感じてしまうよ。

風呂からの帰り道、頭からタオルを掛けて視界を塞いでみる。前は見えないのに俺の躰は前進している。車椅子に乗せられているので当たり前なのだけど。それがひどく気味の悪い感触なのだ。なので、逆にタオルを外さずにいた。

いつものベッドの上に戻される。茶を一杯飲んでみる。病院の茶だ。特別美味いというわけでもないが、これが気に入っている。おそらく10人飲んだら、7人くらいは不味いと言ってしまう茶だろう。

運命の日だけあって、いつもよりも長かった今日が終わりに近づく。ついに明日から治療が始まる。

ストリートの黒幕

今日からあなたが居ない世界 今から僕は要らない世界

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