2002年5月5日(日曜日)

昨夜はなかなか寝付けなかった。仕方がないので昔のことばかりを必死に思い出していた。必死に思い出していたのだけど、俺は過去のことをウジウジと思い出すのがあまり好きではない。なんか後退しているように感じるからだ。常に前進していたい。もしかしたらそれは我儘なのかもしれないな。

気付けば眠っていてあっという間に昼食の時間。午前中はぼーっとしていて記憶にない。昼食には卵焼きが出てきた。特別好きだというわけではないけれど、なぜか最後まで取っておいた。一口食べた瞬間に最後まで取っておいたことを後悔した。味がまったくしない。本当にまったくない。これは卵焼きが悪いのか俺が悪いのか。分からないのでそっとしておくことにした。

今日はやけに暑い。カーテンを開ければ少しはマシになるんだろうけど、俺はそうしなかった。今はこの空間が好きなのだ。この2帖にも満たない空間こそが、今の俺であり、俺の世界のすべてだ。故にその世界を守るカーテンを開けるなんてとんでもないことだ。そういうわけで、暑いのを我慢してカーテンは閉めたままにしておいた。

午後からは予想外に友人たちがゾロゾロとやってきた。ゾロゾロなんて言葉を24歳にもなって使う日がやってくるとは思いもしなかった。けども、こういうときこそ使うべきなのだろうと思い直した。15時から20時までぶっ通しで喋り続けた。その所為もあって、発熱と頭痛が止まらなくなった。その躰の警告に従いじっとしていたら、あっさりと発熱も頭痛も治ってしまった。

消灯前。約束の日まであと一日となった。俺は少し緊張していた。何とかなるだろう。昔からの口癖を自分に聞こえるように言い放った。ついに明日は約束の日。楽しみでいて怖い。

もう眠ろうと思って勢いよく消した電気を静かに点けた。今夜は消灯後のことを書き足しておこうと思う。

消灯。

俺の目の前がパッと暗くなり、その瞬間に俺の世界がスッと小さくなる。そのあと、少しずつ世界は広がっていき、元の世界に近いくらいまでになる。間髪入れずに過去が俺を襲う。思い出したくもないことばかりが鮮明に思い出される。段々と目の前が暗くなっていく。そんな記憶のやりとりに疲れたのか、朝なんか来なくていいと思いながらも眠りにつく。浅い浅い眠りにつく。

ストリートの黒幕

今日からあなたが居ない世界 今から僕は要らない世界

0コメント

  • 1000 / 1000