2002年5月1日(水曜日)

ついに5月に突入。今の俺にとって、季節が変わることなどなんの意味もなかった。けれど、この暗い病室に籠りっきりじゃなきゃ、こんなにも季節を意識することはないのかもしれない。

昼食後、車椅子に乗せられて風呂に連れていかれた。頭を洗うらしい。部屋を出ると見慣れた直線。その中を直進し途中を左に曲がる。さらに進むと左にはトイレ。右手には棚。この棚の中には薬などが入っている。前回の入院のときに偶然中身を見る機会があったので覚えていた。さらに進んで右に曲がる。その突き当りが風呂だ。それはまさに最下部に存在する。

数週間ぶりに飛び込んでくる景色に感情が付いていかない。だけど、生きているということを実感する。

だらだらと時間を消費する。その消費に意味などない。秒針が何週もするのをじっと見ている。そのうちに消灯時間になる。この時間になると検査の結果を思い出す。考えなくても良いことを一生懸命に考えるようになる。もし肺がこのまま自力で膨らめば、チューブを入れずに注射器で血液だけを抜いて終わりなんだとか。それは根本的な解決にはなっていないのだけど、それが今できる最善の方法らしい。

ストリートの黒幕

今日からあなたが居ない世界 今から僕は要らない世界

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