2002年4月26日(金曜日)

ベランダから見える空。嫌味なくらいに晴れ渡っている。4月に入ったのに肌寒い。退院間もない所為もあるんだろう。躰がいろんなことに慣れていない。少し胸が痛む。気のせいだと分かってはいても不安になる。近いうちに病院に行ってみよう。

午前11時。病院。けど先生が違う。自然と溜息を吐く。こういうの癖になるから止めないと駄目なんだけども。夕方出直そう。

午後6時。病院。今朝と同じ懐かしい厭な匂いが俺を迎える。この雰囲気。厭な予感しかしない。他の患者に交じって長い椅子に腰掛ける。人生で一番無駄な時間だ。何をするわけでもなくぼーっとしていると、名前が呼ばれる。いよいよ俺の番だ。

病状を伝えると診察もせずにまずはレントゲンを命じられる。これが一番手っ取り早い。0か100。まさに。

この数か月、レントゲンを撮ってOKが出た試しがない。お蔭で何度も手術を繰り返しているわけだし。もう一度、同じ判定が出たら、もう手段がない。何度同じ手術をしても無駄らしいし。いや効かないわけじゃない。たぶん。詳しいことは分からない。ただ、治らないわけがない。らしい。

数分後、予想通りの入院確定。主治医も頭を抱える始末。そりゃそうだ。こんな短期間でまったく同じ症状なのだから。

血気胸。通常、外傷からなる症状らしい。つまり胸に何かが刺さらないと駄目。俺の場合、自然気胸からの血気胸。自然気胸自身、そう珍しくない。肺に穴が開いて縮んでしまうあれだ。その肺が縮むときに血管を一緒に持っていかれてしまう。そして切れてしまう。それが珍しいそうで。そういえば、外科医総出で俺の病室に来たこともあったっけ。

またここだよ。見慣れた病室。監禁生活に逆戻りというわけだ。

ストリートの黒幕

今日からあなたが居ない世界 今から僕は要らない世界

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